NOTE

ひとつのカーテンができるまで

今回取り上げるのは、リネンのオーダーカーテン。ひとりのお客さまのカウンセリングから完成までの流れをご紹介します。


■カウンセリングはメールや電話でも

お客さま(以下Mさん)から承ったのは、新居で使用する壁面収納の目隠し用のカーテン。カウンセリングは、店頭での対面ではなく電話で行いました。


カウンセリングは、お客様のイメージやご要望をヒアリングする大切な時間。

電話の場合は会ってお話できない分、確認事項を順序立てて、些細なことでもメモにとり丁寧にうかがいます。



寝室の壁面収納を隠すカーテンということで、Mさんのご要望はこちらの3つでした。

(1)壁面に馴染むようなシンプルなスタイルで、収納の仕切りに合わせて3分割にしたい
(2)光を遮断しすぎず、でもちゃんと目隠しになる厚さの生地が希望
(3)壁や他のカーテンが白のため、アクセントカラーになるものがよい



■まずは生地とスタイル選びから

ご希望のイメージがまとまったら、生地やスタイルを決めていきます。

(1)生地選び
はじめに生地選びます。オーダーカーテンの醍醐味でもっとも楽しい時間かもしれません。お部屋のイメージを大きく変える、左右する要なのでカウンセリングをする私たちも力が入ります。



Mさんは寝室用に合わせてリラックスできる色グリーン、ブルー、グレー系をご希望。白い空間に馴染みつつ、アクセントにもなる、彩度の低い生地をいくつかピックアップして郵送しました。


はじめて見る方でも比較しやすいように、薄地~厚地まで、複数の生地を選んで提案します。

サンプルの中からMさんが選んだのは、Lipari stonewash grass greenほどよい厚みのあるウォッシュ加工のリネン地で、色は少しくすみのある緑色。実物に触れてみて理想的な厚みだったそうです。

▲お子さんがカーテンに包まるのが好きということで、柔らかい風合いも決め手になったそう

▲落ち着いたグリーンもリラックスできそうと気に入ってもらえました


(2)スタイル選び
次にスタイル選び。ギャザーやプリーツ、ループなどいくつか種類がある中から決めるのですが、Mさんはシンプルなスタイルがお好みだったので、ひだを寄せない「プレーンスタイル」をご提案しました。


丈はすっきり見えるように床から少し上がる長さに決定。

(3)採寸
採寸は、基本的には採寸方法をお伝えしてお客さまご自身で行っていただきます。今回は 新居がまだ完成していないため、図面を元に寸法を出してもらいました。

ただ窓の状況やレールの種類によっては、図面だけでは寸法を出せないことも。そんな時は気軽にご相談くださいね。


(4)見積もり
生地と寸法が決まったらカーテンの寄せ方やフックの形状、ランナー数など細かい部分を最終確認し、お見積もりを作成。メールでご連絡します。ご入金確認後、生地をカットして縫製工場での制作に進みます。

▲生地はお店でカット。キズや汚れがないか確認しながら裁断します

■カーテンがお店に届きました

オーダーから3週間後、Mさんのカーテンが仕上がりました。まずは注文内容と間違いがないか、縫製や仕様に不備がないかくまなくチェックします。

チェックを経ていよいよ発送です。気持ちは、旅立つ我が子を見守る気分。お部屋に付けた時のカーテンを想像しながら、イメージに合ったカーテンに仕上がっていますようにと、いつも祈るような気持ちで送り出します。

■理想どおりのカーテン

Mさんの家に無事に届きました。取り付けはご自身で行ってもらい、率直な感想をいただきました。


Mさん「カウンセリングは、電話で丁寧に話を聞いてもらいました。細かい確認事項や連絡はメールでもらえたので、時間にとらわれず内容を確認できて安心でした」

▲プレーンスタール:幅167x丈216cmの3枚仕立て。合計費用は、114,174円でした

Mさん「小さな生地サンプルで選んだので、想像しているものと違うのではという不安もあったのですが、実際に付けてみたらほぼ想像通り。色のない無機質な部屋から一気にあたたかみのある空間になりました。

生地の重さがあるので少し苦労するかな?と思いましたが、難なくひとりで取り付けられました。アジャスターでの丈の調整も簡単でした」

Mさん「カーテンを閉めた時に、天井付けのランナー・金属部分が見えないよう工夫をしてもらいました。壁面に馴染みよりフラットな印象に。

色や質感については、家族と一緒に選んだのでみんな納得の仕上がり。落ち着いた色合いなので男性でも受け入れやすかったようです」

Mさん「取り付ける場所に少し狭い箇所があるので、できるだけボリュームを抑えたかったのと、単純にすっきりしたカーテンが好みだったので選んだプレーンスタイル。

子供は付けた瞬間からカーテンで遊び始めました。顔や身体全身でリネンの気持ちよさを一番感じてそうでした」

■カーテンのお手入れについて

最後に、カーテンのお手入れについてお話します。納品された際、折りシワや生地の張りが気になる場合は、霧吹きをかけると自然な風合いに戻ります。

使っていくうちに、よく触れる部分にクセがついたり、中央の部分に隙間ができてしまう場合があるので、その場合も霧吹きで濡らしてシワやクセを伸ばすと整います。

▲左側のみに霧吹きをした様子。細かなシワが整っています

カーテンの大半の汚れはほこりによるものです。ほこりは、汚れやカビの原因になるので、日頃のお掃除の時に、表面やレール部分に付いたほこりを払ったり、はたきではたいたりして、こまめに取り省きましょう。

リネンは水洗いすると縮む特性があります。また、大きなカーテンをご自宅で洗濯するのはとても大変ですし、生地を痛める原因にもなります。そんなリスクを避けるためにも、お洗濯は縮みの少ないドライクリーニングにだしていただく事をおすすめしています。

どうしてもご自宅で洗われたい方には、リネンの特性を理解した上で、縮みを考慮した仕様をご提案しています。スタッフにご相談ください。