お手入れ・メンテナンス
オールドパインテーブルの幕板加工
世田谷区にお住まいのI様が、ウィンドウ越しに一目惚れされた飴色のオールドパインテーブルの難点は、 高さが795mmもあること。 お手持ちの椅子に合わせて脚を40mmカットすると、今度は座った時に脚が窮屈になってしまう… ということで、長手・妻手の幕板 x 四方に30mmの欠き込みを入れることにしました。 アールの形状は「立ち上がり」の角度が急だとハンドメイド感が強調されてしまうので、アンティーク 家具のアーカイブをもとになるべく緩やかな曲線をご提案。 欠き込みが立ち上がる箇所はI様とご相談して脚との接合部から60mm「逃げた」ところからスタート することにしました。 とても古いテーブルなので幕板に若干の反りや捻じれがあり、電動工具は使えないため、すべて手加工。 直線部分は縦引きのノコギリで慎重にカット。アール部分は(髪を梳く)櫛状にノコ目を入れ、ノミと カンナで仕上げました。 ちょうどアール部分に節や古い傷があり、思ったよりも時間がかかってしまいましたが、お届けした際に 開口一番「まるで最初から欠き込みがあったよう」と、とても気に入っていただきました。 幕板に欠き込みを入れることにより、実用的になっただけでなく、すっきりとした動きのある ラインが強調され、モダンな空間にもマッチするテーブルに生まれ変わりました。 お客様のニーズに合わせたリメイクのご相談も承っています。
オールドパインテーブルの幕板加工
世田谷区にお住まいのI様が、ウィンドウ越しに一目惚れされた飴色のオールドパインテーブルの難点は、 高さが795mmもあること。 お手持ちの椅子に合わせて脚を40mmカットすると、今度は座った時に脚が窮屈になってしまう… ということで、長手・妻手の幕板 x 四方に30mmの欠き込みを入れることにしました。 アールの形状は「立ち上がり」の角度が急だとハンドメイド感が強調されてしまうので、アンティーク 家具のアーカイブをもとになるべく緩やかな曲線をご提案。 欠き込みが立ち上がる箇所はI様とご相談して脚との接合部から60mm「逃げた」ところからスタート することにしました。 とても古いテーブルなので幕板に若干の反りや捻じれがあり、電動工具は使えないため、すべて手加工。 直線部分は縦引きのノコギリで慎重にカット。アール部分は(髪を梳く)櫛状にノコ目を入れ、ノミと カンナで仕上げました。 ちょうどアール部分に節や古い傷があり、思ったよりも時間がかかってしまいましたが、お届けした際に 開口一番「まるで最初から欠き込みがあったよう」と、とても気に入っていただきました。 幕板に欠き込みを入れることにより、実用的になっただけでなく、すっきりとした動きのある ラインが強調され、モダンな空間にもマッチするテーブルに生まれ変わりました。 お客様のニーズに合わせたリメイクのご相談も承っています。
天板加工をしたビストロテーブル
前回アップしたテーブルの天板加工が仕上がったので紹介しますね。 今月都内に新しくスペシャルティコーヒー専門店をオープンしたお客様からいただいたオーダーはテーブルが14台。 カフェ内のゾーニングや、椅子とのマッチングのため、天板仕上げの色指定も承りました。 フォーレッグタイプは5台ともブラウンマホガニーに仕上げました。サイズは700 x 700mmサイズ。 ワンレッグタイプは合計9台。うち6台は面取りの形状の参考にされたフレンチテーブルと同じホワイトウォッシュ。 3台はフォーレッグタイプに採用したブラウンマホガニーよりも赤味を控えめに調合してチークブラウンに仕上げま した。 手加工だったため、面やコーナーは正確無比ではありませんでしたが「アンティークのように仕上がっていますね!」 とお褒めの言葉(なのかな?)をいただきました。 他にサイドボードやバトラーズトレイ、レクターンをオーダーいただき、アンティーク仕上げに統一されたい、との 意向で、天板はウレタンではなくワックスフィニッシュに。 卓番のナンバープレートもオリジナルは番号が揃っていなかったため、あらたにご用意。ブナ材の淡泊な木目に程よく マッチしたワンポイントのアクセントになっていますね。 お届けはすでに済んでおり、カフェは先日、オープンしました。 異なる焙煎度合いと、ハンドドリップ、エアロプレスの2種類の抽出方法で個性の違う2つの味のコーヒーが楽しめるそう。 僕も近いうちに伺う予定です! (さてさて、どの色のテーブルに座ろうかなッ!!) リネンバードではアンティーク家具のリメイクだけでなく、店舗設計のご相談も承っています。
天板加工をしたビストロテーブル
前回アップしたテーブルの天板加工が仕上がったので紹介しますね。 今月都内に新しくスペシャルティコーヒー専門店をオープンしたお客様からいただいたオーダーはテーブルが14台。 カフェ内のゾーニングや、椅子とのマッチングのため、天板仕上げの色指定も承りました。 フォーレッグタイプは5台ともブラウンマホガニーに仕上げました。サイズは700 x 700mmサイズ。 ワンレッグタイプは合計9台。うち6台は面取りの形状の参考にされたフレンチテーブルと同じホワイトウォッシュ。 3台はフォーレッグタイプに採用したブラウンマホガニーよりも赤味を控えめに調合してチークブラウンに仕上げま した。 手加工だったため、面やコーナーは正確無比ではありませんでしたが「アンティークのように仕上がっていますね!」 とお褒めの言葉(なのかな?)をいただきました。 他にサイドボードやバトラーズトレイ、レクターンをオーダーいただき、アンティーク仕上げに統一されたい、との 意向で、天板はウレタンではなくワックスフィニッシュに。 卓番のナンバープレートもオリジナルは番号が揃っていなかったため、あらたにご用意。ブナ材の淡泊な木目に程よく マッチしたワンポイントのアクセントになっていますね。 お届けはすでに済んでおり、カフェは先日、オープンしました。 異なる焙煎度合いと、ハンドドリップ、エアロプレスの2種類の抽出方法で個性の違う2つの味のコーヒーが楽しめるそう。 僕も近いうちに伺う予定です! (さてさて、どの色のテーブルに座ろうかなッ!!) リネンバードではアンティーク家具のリメイクだけでなく、店舗設計のご相談も承っています。
天板の面取り加工
カフェで使うテーブルをご購入されたお客様から、テーブルの天板の面取り加工を依頼されました。 たまたま店頭にあったフレンチテーブルの面取りの形状を気に入られ、同じようにしてほしい、とのこと。 早速、同じ厚みの材を用意してサンプルを製作しました。 天板に合わせてアンティークの風合いを損なわないよう機械ではなくできれば手加工で、という リクエストにお応えして、手ノコギリだけで加工することに。 お客様からオーケーをいただいたので「本番」に入ります。 さてさて、仕上がりはどのようになるでしょう? 出来上がったらまたここで紹介しますね。
天板の面取り加工
カフェで使うテーブルをご購入されたお客様から、テーブルの天板の面取り加工を依頼されました。 たまたま店頭にあったフレンチテーブルの面取りの形状を気に入られ、同じようにしてほしい、とのこと。 早速、同じ厚みの材を用意してサンプルを製作しました。 天板に合わせてアンティークの風合いを損なわないよう機械ではなくできれば手加工で、という リクエストにお応えして、手ノコギリだけで加工することに。 お客様からオーケーをいただいたので「本番」に入ります。 さてさて、仕上がりはどのようになるでしょう? 出来上がったらまたここで紹介しますね。
アンティーク家具の修理
古くから木との深い関わりがある日本は、寺院や神社など多様な木造建築を造るための技能が発展しました。 寺院や神社だけでなく、家屋や家具の製作もさかんだったので、木工の技能を身近に触れたり学んだりする機会 はたくさんあります。 学校の技術家庭科でカンナやノミを使った経験のある方も多いのではないでしょうか。 かくいうわたくしは都が運営している技術訓練校でみっちり1年間、木工技術の勉強をしました。 ところが、西洋アンティーク家具の修理に関しては、残念ながら国内で学ぶ機関がありません。 僕の場合は木工所で修行後に勤めたアンティーク屋さんで、我流で習得したと思われる先輩方の仕事を盗みな がら技を磨きました。ただ、なかなか納得がいくように直せないこともあり、行き詰まる日々が続き… そんな時に実際に本国ではどのようにやっているのだろう?と思って手に入れたのがこの2冊の本。 それこそアマゾンがない時代、輸入書籍を扱う会社を電話帳で調べて相談に乗ってもらい、やっとのことで手に 入れました。 見よう見まねで試行錯誤をかさねてはページを繰り、トライ&エラーを繰り返してはページを繰り、の連続でし たが、20年経った今でもアンティーク家具に従事できているのは、この本のおかげ、といっても過言ではありま せん。 修理をしていて一番楽しいのが、修理痕を発見して先達の卓越した技術を垣間見た時。心のこもった丁寧な手 仕事に思わず唸ってしまうこともしばしば、です。 古今東西の職人と同じく家具修理でも名を遺すことはありませんが、こういう時は「素晴らしい!自分の名前 の焼き印をしてもいいのでは」と一人ごちてしまいます。 逆にとてもラフな修理がしてあってその尻ぬぐいをさせられることも。 「なんでこんな劣悪なボンドを使うんだろう、解体する時に大変じゃないか」「接合部にビスを打たないでよ、 ホゾがダメになってしまうよ」云々。 ショップの片隅でぶつぶつ独り言を言いながら作業をしているところを見かけたら「遠い昔の修理職人と時空を 超えた会話をしているのだな」と思って温かく見守ってくださいね。 そして、いつか自分が直した家具を手にした職人さんに文句をいわれないよう、僕も日々精進せねば、です!
アンティーク家具の修理
古くから木との深い関わりがある日本は、寺院や神社など多様な木造建築を造るための技能が発展しました。 寺院や神社だけでなく、家屋や家具の製作もさかんだったので、木工の技能を身近に触れたり学んだりする機会 はたくさんあります。 学校の技術家庭科でカンナやノミを使った経験のある方も多いのではないでしょうか。 かくいうわたくしは都が運営している技術訓練校でみっちり1年間、木工技術の勉強をしました。 ところが、西洋アンティーク家具の修理に関しては、残念ながら国内で学ぶ機関がありません。 僕の場合は木工所で修行後に勤めたアンティーク屋さんで、我流で習得したと思われる先輩方の仕事を盗みな がら技を磨きました。ただ、なかなか納得がいくように直せないこともあり、行き詰まる日々が続き… そんな時に実際に本国ではどのようにやっているのだろう?と思って手に入れたのがこの2冊の本。 それこそアマゾンがない時代、輸入書籍を扱う会社を電話帳で調べて相談に乗ってもらい、やっとのことで手に 入れました。 見よう見まねで試行錯誤をかさねてはページを繰り、トライ&エラーを繰り返してはページを繰り、の連続でし たが、20年経った今でもアンティーク家具に従事できているのは、この本のおかげ、といっても過言ではありま せん。 修理をしていて一番楽しいのが、修理痕を発見して先達の卓越した技術を垣間見た時。心のこもった丁寧な手 仕事に思わず唸ってしまうこともしばしば、です。 古今東西の職人と同じく家具修理でも名を遺すことはありませんが、こういう時は「素晴らしい!自分の名前 の焼き印をしてもいいのでは」と一人ごちてしまいます。 逆にとてもラフな修理がしてあってその尻ぬぐいをさせられることも。 「なんでこんな劣悪なボンドを使うんだろう、解体する時に大変じゃないか」「接合部にビスを打たないでよ、 ホゾがダメになってしまうよ」云々。 ショップの片隅でぶつぶつ独り言を言いながら作業をしているところを見かけたら「遠い昔の修理職人と時空を 超えた会話をしているのだな」と思って温かく見守ってくださいね。 そして、いつか自分が直した家具を手にした職人さんに文句をいわれないよう、僕も日々精進せねば、です!
道具のお話#1
今回は趣向を変えて木工で使う道具の話をします。 みなさんが木工道具、と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、かんなやのみ、さしがねやノコギリではないでしょうか。 どれも家具の修理にかかせない木工道具の花形ですが、もしも、一番思い入れのある木工道具は、と質問されたら、 僕は真っ先に玄翁、と答えます。 家具を組み立てる時はもちろん、釘を打ったり、かんな刃の出し入れをしたり、のみを叩いたり、と、使う頻度が 一番多いのが、一般的に金槌、とか、トンカチと呼ばれる、シンプル極まりないこの道具。 バイオリンにとっての弓、とでもいえばいいのかな。手に届くところにないと仕事がはじまらない大事な道具なの です(弓がないとバイオリンの音が鳴らないように!)。 木工道具を揃える際に最初に手に入れるのも玄翁(玄翁がないとカンナものみも仕込めません)。 基本的に玄翁は購入する時に柄が付いていないので、自分の手の大きさや腕の長さに合わせて、自分で仕込みます (=柄を挿げる、と言います)。 くびれやヒツ穴に入る角度、など柄の寸法は各箇所に正確な寸法があるので原寸図を作成。かんなやのみを使って 樫の丸棒から削り出していきます。 ただ、これが簡単なようでいてかなりの難関! 実際に玄翁の頭に柄を挿げる時は、ヒツ穴に入る部分をガスバーナーで焦がないようにあぶりながら、極限まで乾 燥させます。そして、すげた後に楔を打つのはご法度なので、入らないときは何度も何度も削り直してぴったりの サイズに仕上げていきます。 ここで手抜きをしてちゃんと挿げないと柄が乾燥した時に玄翁の頭が飛んでしまうので「家具職人の腕前は(乾燥 している)冬場の玄翁をみればわかる」と言われるほど! (ご安心ください、僕の玄翁は20年間、抜けたことはありません!) 僕が使っているのは名工・長谷川幸三郎の80匁。もうすぐ引退するから買えなくなる、と聞いて無理して一緒 に120匁も買ったのですが、まだ挿げていません。 もっとも単純な形態・機能の木工道具だからこそ奥が深い玄翁。 忘れかけた初心を取り戻すために、年明け早々に挿げようと思います、ちょうど冬だし!
道具のお話#1
今回は趣向を変えて木工で使う道具の話をします。 みなさんが木工道具、と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、かんなやのみ、さしがねやノコギリではないでしょうか。 どれも家具の修理にかかせない木工道具の花形ですが、もしも、一番思い入れのある木工道具は、と質問されたら、 僕は真っ先に玄翁、と答えます。 家具を組み立てる時はもちろん、釘を打ったり、かんな刃の出し入れをしたり、のみを叩いたり、と、使う頻度が 一番多いのが、一般的に金槌、とか、トンカチと呼ばれる、シンプル極まりないこの道具。 バイオリンにとっての弓、とでもいえばいいのかな。手に届くところにないと仕事がはじまらない大事な道具なの です(弓がないとバイオリンの音が鳴らないように!)。 木工道具を揃える際に最初に手に入れるのも玄翁(玄翁がないとカンナものみも仕込めません)。 基本的に玄翁は購入する時に柄が付いていないので、自分の手の大きさや腕の長さに合わせて、自分で仕込みます (=柄を挿げる、と言います)。 くびれやヒツ穴に入る角度、など柄の寸法は各箇所に正確な寸法があるので原寸図を作成。かんなやのみを使って 樫の丸棒から削り出していきます。 ただ、これが簡単なようでいてかなりの難関! 実際に玄翁の頭に柄を挿げる時は、ヒツ穴に入る部分をガスバーナーで焦がないようにあぶりながら、極限まで乾 燥させます。そして、すげた後に楔を打つのはご法度なので、入らないときは何度も何度も削り直してぴったりの サイズに仕上げていきます。 ここで手抜きをしてちゃんと挿げないと柄が乾燥した時に玄翁の頭が飛んでしまうので「家具職人の腕前は(乾燥 している)冬場の玄翁をみればわかる」と言われるほど! (ご安心ください、僕の玄翁は20年間、抜けたことはありません!) 僕が使っているのは名工・長谷川幸三郎の80匁。もうすぐ引退するから買えなくなる、と聞いて無理して一緒 に120匁も買ったのですが、まだ挿げていません。 もっとも単純な形態・機能の木工道具だからこそ奥が深い玄翁。 忘れかけた初心を取り戻すために、年明け早々に挿げようと思います、ちょうど冬だし!
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