スタッキングブックケース
家具のお話

スタッキングブックケース

globe-DSC_1274   今回ご紹介するスタッキングブックケースはアメリカ・ミシガン州の家具メーカー、The Wernicke Co社の Otto H.L. Wernicke氏によって発案されました。シンシナティ州のオフィス用家具メーカー、The Globe Files Co社がそのデザインに興味を持ち買収。社名をGlobe Wernicke Coに変え、1892年12月6日にこの ユニークなブックケースの特許を取得しました。 ユニット単位で積み重ねるスタッキングブックケースは大成功を収め、ヨーロッパにも飛び火。その勢いを 目の当たりにしたイギリス人で家具会社を営むThomas Turner氏が19世紀後半にイギリスで マーケティングに加わり、のちに会社をGlobe Wernicke Co Ltdと改名。 瞬く間にカナダ、フランス、ベルギーやオーストリアなどにも広まっていきました。 globe-DSC_1245 材質やスタイルの異なるさまざまなシリーズがあるGlobe Wernicke社のスタッキングブックケースですが、 やはりその魅力は、自在に棚の数を変えられるところ。 当時はユニットが引出やビューローになったもの、L型に組めるもの、ガラスが鉛枠になったものなど、好み のコンビネーションをチョイスしてオーダーできた、とのこと。 ユニット単体はとても軽く、積む際に工具を使わず載せるだけなので、模様替えや引っ越しの際も楽に移動が できます。   観音開きのガラス戸に比べてコンパクトなフリップアップ式の扉は本を持ちながらでも簡単に開閉が可能。 また、扉はユニット上部に収まるので、開けたままでも使えるのが利点です。オフィス家具としてデザインされたため装飾は最低限におさえられ、シンプルなのでコーディネートも自在。 ディスプレイ棚としても使えそうですね。 re-globe-DSC_1227 Stacking "Globe Wernicke" Bookcase W865 D320 H1510 SOLD OUT