カーテン出張採寸サービスをご利用されたO様。お住まいの集合住宅は駅の近くでしたが、ベランダもエントランスも通りに面していないため、とても静かで、落ち着いた空間でした。生地のセレクトは引き続きご検討されることを希望されたので、生地サンプルセットをお貸しして、後日、ご返却していただくことになりました。
お部屋の雰囲気もしつらえもモダンなO邸。ドレープカーテンはそのモダンなテイストに合わせて最初はグレーを選ばれるも、なかなかイメージには近づかず、何度も何度も窓にカーテンサンプルキットの生地を貼りつけてはどの色が合うか悩まれた、とのことでした。
そして、お部屋を構成している色（壁のホワイト・ベージュ・グレー、キッチンキャビネットのブラウン、フローリングのベージュ）のどれかに合わせるのではなく、トータルで空間を捉えたときのバランスを考え、ひらめいたのがフラックス色だったそう。
何の染色も施していない、リネン本来の色であるフラックス。ナチュラルな風合いが持ち味のこの色は、モダンな空間のO邸にとてもマッチしていました。
ホワイト、ベージュ、グレー、ブラウンという構成色をうまくまとめあげたナポリのフラックスカラー。初めてカーテンをお部屋に掛けた時の、空間が変わっていくさまに、フラックスカラーが持つポテンシャルを感じました。とりもなおさず、フラックスを選ばれたO様のセンスに感服しました！
レースに選ばれたノール オイスターはワイドが3000mmある幅広の生地。カーテンの丈が2600mm以下だと接ぎ合わせをしなくても仕立てることができます。特に窓のワイドが広ければ広いほど接ぎの部分は多くなるので、シームレスなカーテンをお望みの方はノール オイスターのような幅広の生地をお勧めします。洗ったような風合いになる加工を施したノール オイスターは初めから肌触りがふんわりとしていて、色のバリエーションもオプティカル ホワイト／オイスター／グレーシャアイスグレー／グレーシャピンクと豊富。接ぎが気にならないお客様にも人気の生地です。
カーテンを取り付けた掃き出し窓のワイドは4200mm。窓の上框と天井の間にはスペースがあるのですが（通常カーテンレールやエアコンを取り付ける小壁）、O邸はカーテンレールが天井に取り付けてあるため、カーテンを閉めると小壁が隠れ、空間が大きく広がります。カーテンが壁面全体を覆っているのでダイナミズムが生まれ、ドレープがリズミカルに空間を駆け巡りました。画像でもその迫力をわかっていただけると思います。
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